会社設立時や新しいサービスを立ち上げる時、ロゴの作成を検討する方が増えています。会社名やサービス名は重要な要素ですが、ロゴは必須ではないため、後回しに考えてしまうことでしょう。しかし、ロゴのおかげでビジネスに成功した会社やサービスの知名度をあげることができた会社が多く存在するのです。
ここではロゴ作成のメリットと作成方法について詳しく紹介します。
ロゴマークがついていると、そのブランドやサービスなのだと安心するのが消費者の心理です。ロゴマークがついているものとないものがあったら、価格が高くてもブランド品を選ぶ人が増えるでしょう。ロゴマークがついていれば、次回買う時に同じ物を購入するきっかけにもなります。
会社名やサービスは忘れてしまって、ロゴだけ覚えているということが多くあるのは、それだけ印象に残りやすい利点があるからです。大企業はロゴの開発に費用を投資して、ブランドイメージを確立させています。中小企業や個人がロゴに多額の資金を出すことは難しいですが、ロゴを作ることで会社やサービスのイメージアップやブランドイメージを作ることが可能です。
会社のロゴを作成するには、デザイン会社や個人のデザイナーに依頼するとスムーズです。会社やサービスのロゴは会社が目指していることや理念、サービスや商品の良さが伝わるように作ります。
デザインの知識がなくても、使いたい色やイメージをデザイナーに伝えると、そのイメージを形にしてくれるでしょう。デザインを依頼する時には、会社の概要やサービス内容などをまとめておくとよいです。デザインに盛り込みたい要素は相談してみてください。
費用をかけないで作りたい場合には、インターネット上にあるロゴ作成ツールを使うと無料から数千円ですぐにロゴを作成することができます。自分自身である程度色やイメージが絞れる方は、こちらを使うとより手軽に作成することが可能です。
ロゴに注目する時に目を引くのは、使っている色です。色は慎重に選びましょう。赤は、エネルギーや太陽などをイメージし、他の色と比べて目立ちます。ガソリンスタンドのロゴで使われているのが代表的な例です。黄色は、赤とともに注意を引きます。
明るい希望などを表現したい場合に最適です。黄色単色で使うよりは、灰色や黒などの色と同時に使い、コントラストで色を目立たせるとよいでしょう。オレンジは、活発なイメージがあり、安さや親しみやすさを出したい企業が使っています。
緑は、自然界が持つ色なので、エコ関連企業で採用されている色です。青系のカラーは、士業や医療関連業など誠実さや爽やかさを出したい場合によく用いられます。落ち着きがあり、安心感があるため、信頼性を高めたい場合に最適です。
紫は癒しを与える色で、占い業や癒し関連のグッズのロゴで使われています。ピンクは、女性を対象とした商品やサービスで使われる色です。産婦人科や化粧品などさまざまなサービスで見ることができます。白や黒はシンプルですが、ロゴの一部にアクセントとしても使われる色です。
強い理念など強さを出したい時にも有効に使えます。
色と同じように、どの形のロゴにするかでその印象は変わります。よくあるのは、丸い形です。丸い形は複雑な形に比べてわかりやすく、すぐに覚えてもらえる利点があります。丸の中に会社のイニシャルをデザインするだけで、わかりやすく印象的なロゴにできるのです。
四角は、交通標識によく使われているように、認識しやすい形と言われています。角ばったイメージは、そのロゴをより堅実なものにすることが可能です。三角形は、アウトドアブランドだけでなく、シャープな印象を与える形で多くの企業が採用しています。
その業界でリーダーを目指す企業やサービスなどに最適です。
自社やサービスの伝えたいイメージが固まったら、実際にデザイン会社や個人のデザイナーにデザインを依頼してみます。デザイン会社の場合は、業界や商品などで効果的なデザインノウハウを持っているので、細かな指定をしなくても提案をしてくれることでしょう。
デザインは、相談しながら決めていきます。デザインのプロが所属している会社なので、名刺、商品、封筒などさまざまな媒体に使える最適なロゴを作ってもらうことができるでしょう。個人のデザイナーに仕事を依頼する時には、クラウドサービスを利用すると便利です。
クラウドサービス上では、複数のデザイナーが登録しているので、直接デザイナーにコンタクトを取ることができます。また、たくさんのデザイン案から選びたいという場合には、コンペ式を使うといいでしょう。コンペ式は、複数のデザイナーにロゴ作成を依頼し、一番よかったデザインを採用する方法です。
コンペ式にするとたくさんの案が集まりますし、競争もあってか高品質のロゴを見つけることができます。コンペ式にする時には、支払う報酬額を少し高めに設定するのがポイントです。
ロゴを一度作れば、会社やサービスが続く間使い続けることになります。
企業の将来にも関わることですので、しっかりとロゴを作りましょう。ロゴは、インターネット上だけでなく、紙媒体にも印刷することが多いです。
画面では綺麗に見えているロゴが、白黒印刷したらはっきりしないロゴになってしまったということがあります。ロゴを決める前には、カラー、白黒で印刷し、実際の印象を確認してから確定してください。長く使えるロゴは総じてシンプルで、いつの時代にも通用するようなデザインです。
今の流行りなどを取り入れることは可能ですが、出来るだけ長く使えるロゴにしておくのが安心できます。ロゴは自分だけで決定せず、同僚や家族や友人などに見せてその印象を聞いてみるのもポイントです。納得できるロゴができれば、ロゴへの愛着も増し、ロゴの持つ効果を実感することができるでしょう。
覚えやすく、ブランドイメージをあげるロゴを作成するには、その企業や商品のイメージを的確に伝える色や形を採用することが重要です。
デザインを他社や個人デザイナーに依頼する時には、希望を事前にしっかり伝え、コンペ式を使うなどして一番ぴったり合うロゴを選んでください。長く愛用できるロゴは、シンプルでわかりやすいデザインのものが多いです。